人形劇団望ノ社「SHADOW KINGDOM」
瓦町FLAG8階 アートステーション多目的スタジオ
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「人形劇団望ノ社」とは
日本・カナダを中心に国際的な活動を展開する、国際パペットカンパニーです。
大人向け・子供向けに、さまざまな地域で公演を行っています。
(HPから引用)
私が「人形劇団望ノ社」さんを初めて知ったのは2017年9月28日。
……もう、一年も前になるんですね。
「宇宙カバ」という作品を観劇したことがきっかけでした。
チラシのインパクトがすご過ぎで、何も情報が入ってこなかった覚えがあります。
事前の情報で「影絵」を使って作品を展開する、ということは知っていました。知っていましたが、私の中での「影絵」は幼少期で止まっていました。だから、影絵が作品として成り立つ、ということがいまいち理解できなかったところはあります。
そんな知識不足のまま観劇した「宇宙カバ」でしたが……とてつもなく面白かったです。
影絵なんですが、目の前でアニメーションが繰り広げられている錯覚。
そして、当たり前なんですが、光と影の使い方が抜群に上手で、ダニエルさんと矢内さんの手元と映し出されている影とを見比べるのがとても大変でした。
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今回の「SHADOW KINGDOM」は
今回、私は「個性豊かな登場人物たち」が魅力的でたまりませんでした。
たぶん、みんな「DJナメクジ」は好きだろうな、と思っています。もちろん、私も好きです。もう、「DJナメクジ」という言葉の響きだけで面白い。
その中でも個人的に好きなのは「アイアイ」でした。アイアイの「アイアイサー!」が可愛らしくて、途中で「アイアイだからアイアイサーなのかな?」と気が付いて、もうひとつ好きになりました。
あと、好きなシーンとしてはオープニングになるのかな?ミネルヴァがシャドウキングダムに向かっていくシーンです。空を飛びながらいろんな景色を通り過ぎていくんですが「これから始まるんだ!」という高揚感が高まる瞬間でした。そのシーンはミネルヴァの影がずーっと映っていて、周囲の景色だけが流れていく、というような形でした。影絵はスクリーンに映し出される平面の世界、のはずなのに確かに奥行がありました。これは衝撃的でした。
会場には子供もたくさんいて、子供も大人も真剣に見入ってたように思います。あの時間は子供も大人も関係ない時間だった、素敵な瞬間でした。