私が学生時代、福祉を勉強していた時に教えて頂いた言葉です。
今でも、時々、この言葉を思い出しながら原点にかえるようにしています。
福祉関係の仕事をしていると、怒りや悲しみといった強い感情に突き動かされる事が多々あります。
それは『正義感』と置き換える事もできるでしょう。とても強い感情なので、自分を突き動かす原動力になります。
その感情はとても大切だと思うのです。私が福祉の世界を志したのも、ある意味では正義感だったと思います。
でも、気をつけなければいけないとも思うのです。
自分が正義だという思いにとらわれすぎると、感情が向く相手は無条件で『悪』になることがあります。
でも、本当にそうなのか?そのような状況に陥ったのは、何か他の理由があるのではないのか?救うのは当事者だけか?周囲も含めて対応をしなくてはいけないのではないか?
そうやって、何度も何度も冷静な頭で振り返る必要があると思います。
強い感情のまま走るのではなく、走りながらも冷静に考え、道筋を修正していかなくてはならないと思うのです。
その場限りの断罪ではなく。
一緒に社会の一員として、また、歩いてゆけるような。
そんな福祉感を忘れないように。
熱い心と冷静な頭を忘れないように。