ちゃっぴーの雑記帳

香川県で細々と演劇したりダンスしたり観劇したり本を読んだり映画を見たり……日々の思いや考えを綴っていきます。

T企画「spam」

2019年9月14日(土)16:30~

カブフェスで観劇したT企画の「spam」の観劇記録。

作・演出:T

出演:徳永徹

 

  • 「T企画」とは

Tによるエンターテインメント企画。

 

という、説明だけ聞いたら「?」となります。

要するに徳永さんのひとり企画ということかしら?

ずっと「?」のまま、観劇に行きました。

 

  • 感想

spamに彩られた男の人生。

果たして、その結末は!?

spamをテーマにしたspamエンターテイメントショー!?

 

うん、説明を聞いても?のままです。

 とりあえず、私もspamが好きなので、興味ありありで見に行きました。

spamをテーマにお芝居創るってどういうことなのかしら?

 

お芝居の形式は徳永さんのひとり芝居です。

音響も手持ちのラジカセで行っています。

「この時代にラジカセって!?」と思っていましたが、このラジカセがいいアクセントになっていました。

 

お芝居の内容としては……これ、なんて表現したらいいのかな?

人生の全てにspamが関係してくるんですが……何でしょうね……。

言葉を全く選ばずに言うなら「物凄く頭の悪いギャグマンガ」みたない感じ。

しかし、それが、段々と癖になってくる。

感覚としては「ボボボーボボーボボ」みたいな。

「いや、しょうもない」と思っていながら、それが段々と癖になってくる変な中毒性がありました。

段々と徳永さのペースに乗せられて、気が付けば何故か笑っている。

私、個人的には好きなタイプの演劇とは真逆に位置しています。

なのに、目が離せなくて乗せられていく。

不思議な観劇体験でした。

 

しばらく時間が経って「何でかなぁ?」と考えていました。

そして思うのは、やっぱり「ラジカセの使い方」が抜群に上手だからなのかな、というのが私の中での結論でした。

その使い方も、どこまで計算されていて、どこまで天然なのか……。

直接聞いたら「実際のアクシデントもあった」と話されていました。

それが、本当にアクシデントだとしたら、それを上手に作品に乗せていく技量はすごいなぁ、と思いました。

 

徳永さん本人のキャラクターと人間性も作品に乗せられていて、とても面白かったです。