突然ですが、我家にはテレビがありません。
テレビがないから、情報収集はもっぱらスマートフォンです。ニュースは受信するように設定していますが、殆ど、読み飛ばしています。
そんな中、いつものようにニュースを受信して、何となく目を通していたら気になるニュースが飛び込んできました。
「台湾、同性婚認める法案を可決」
ビックリしました。台湾にそのようなイメージがなかったから。調べてみると、台北市では毎年、プライドパレードがあったりしているみたい。知らなかった。結構、先進的だったみたい。
大学生の頃、卒業論文で取り扱ったテーマだったので、とても興味関心がある分野でした。今でもそう。
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アジアで同性婚が初めて認められる
台湾の立法院は17日、同性婚を合法化する法案を66体27の算数多数で可決。
なんと、アジアで初めて同性婚が国の法律で認められたケースです。
2017年に司法院大法官会議は2年以内に同性カップルの結婚の権利を法的に認めるべきだ、と政府に法改正を要求。しかし、2018年の反対派の住民投票では3分の2以上の有権者が反対。
その中でこれまでの婚姻制度を改定せず、同性婚を認める特別法を規定するような動きになったみたいです。
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他国は同性婚を認めていないの?
同性婚がいち早く認められた国はオランダみたいです。2001年4月1日に。
もう、18年も前のことなんですね。
その後、ベルギー、スペインなど続々と認められていて、現在は26の国が認めています。その中で、台湾がアジアで一番最初となっています。アジアも広いのにね。なかなか進んでなかったんですね。
一方で、同性婚が禁じられている国もあります。
違法どころか、死刑になる国もあるとか……なかなか考えられないです。どういう理由があるのでしょうか。植民地時代の名残とか、宗教上の理由というのもありますね。「宗教上の理由」と言われてしまうと「うーん……そうかぁ」と思ってしまいます。
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日本はどうなの?
日本は同性婚は法律上認められていません。
解釈としては日本国憲法24条1項に「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない」という文言があり「両性=男女のカップル」という解釈になるそうです。
数年前に「パートナーシップ制度」というのが養子縁組制度にかわって一部の地域が取り入れています。でも、まだまだ認められている地域は少ないです。
以前は「養子縁組」を組んで「親子」になり「家族」としての権利を得ようとしていました。
「パートナーシップ制度」は東京都世田谷区等、一部の地域でしか認められていません。また、その地域を離れる時はパートナーシップを解消することにもなるらしく、それを知ったら「やっぱりどうなの?」と思ってしまいます。
「結婚」は別に法的な保障を受ける為にするものではないのですが、社会保障や財産分与、病院での面会や手術の同意の権利を得られるということを考えると実感はありませんが「保障されている存在なんだな」と感じます。それが当たり前で幸せを感じにくくなっているだけなんだと思います。
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賛成?反対?
個人的には賛成も反対もない、と、言ったら言葉足らずですね。
私は認められるのが当たり前だと思います。どうして認められないのか?という思いは昔からずーっと考えていました。
個人が幸せになる権利は誰しも持っているものであり、その幸せを法律が禁止しているのはどういうことなのだろうか、とか思う。
でも、仕方がないです。法律で決まっているので。
今は、ね。
昔はテレビもネットもないし、情報なんてなかなか入ってこなかったでしょう。でも、今は違います。ネットやテレビ、スマートフォンで膨大ないろいろな情報が入ってきます。その中でいろんな人の考えに触れることができるし、いろんな人が存在していることを認識します。
その中で自分の「常識」が「非常識」なのではないか、と疑うことができると思います。疑ったら調べることができるし、知ることができる。
過去があるから今があります。でも、今はこの瞬間に過去になっています。
未来を変えるのは今です。
「過去がこうだから、未来もそうだ」というのは暴論。
でも、今を変えるのが怖いのも、何となくわかります。
周りが変われば、自分も強制的に変えられていく感覚がありますし。きっと目にしたり感じたりする景色が変わっていくんでしょうね。でも、変化したことはきっと慣れると思う。
台湾の同性婚が認められたのは大きな一歩だな、と感じています。
この流れがアジアに広がり、日本に広がればいいな。楽しみにしています。